OMORI ストーリーのネタバレ

OMORIのストーリーを解説します。OMORIはホワイトスペースと呼ばれる空間と現実世界を行き来して真実に近づいていくお話です。ストーリーを進めると主人公のサニーはなぜ引きこもっているのか、姉のマリはどうして死んでしまったのか明らかになります。ホワイトスペースで行動するオモリという存在は、友達を連れてヘッドスペースと呼ばれる空間を探検します。

探検の途中でエネミーに遭遇すると戦闘になります。戦闘はターン制で1ターンの間に敵味方が攻撃し合います。このゲーム独自の仕様で「感情」というものがあり、うまく活かすことで戦いを有利に進めることができます。

感情はしょんぼり、にこにこ、いらいらの3つがあります。しょんぼりはにこにこに強く、にこにこはいらいらに強く、いらいらはしょんぼりに強いという特性を持ちます。これらの感情はスキルやアイテムを使うことで変化します。

敵はドット絵や3Dではなくイラスト形式で表示されるのもこのゲームの特徴です。感情に応じて表情が変化したりダメージを受けたときに苦痛の表情を見せたりします。

ルートは2つに分かれており、探索できるエリアがルートごとに設定されています。それぞれのルートのストーリーを以下で解説します。

ストーリー

プロローグ

ゲームをスタートするとメッセージが流れます。「心配しないで、大丈夫。きっとうまくいく…。何があっても…いつもそばにいるって約束して…お願い…。」とあり、泣いている少年、なだめている少年の2人がいます。

ホワイトスペースに場面が切り替わると、プレイヤーはオモリを動かせるようになります。周りにはパソコンやスケッチブックなどがあり、黒い電球や白い扉が近くにあります。

オモリが周囲を調べていると、「近くに何かが落ちた。」というメッセージが出ます。オモリはピカピカのナイフを見つけて装備し、白い扉を開けます。

扉の先はオトナリルームと呼ばれる空間で、友達のオーブリー、ケル、ヒロの3人がいます。オーブリーはオモリのことが好きな少女で、ケルとはよくケンカします。ケルはヒロの弟で、ヒロはケンカをする2人をよく収めています。

オーブリーたちはオトナリルームに来たオモリを歓迎し、森の遊び場にいるマリとバジルに会いに4人で行動します。

マリ、バジルと合流した4人はマリのピクニックシートの上で楽しく会話します。マリはオモリ(サニー)の姉に当たる人物で、ヒロとは恋仲の関係です。バジルは友達の一人で、植物を育てたり写真を撮るのが好きな少年です。

会話の中バジルが、植物を見せたいから家に来ないかとみんなを誘います。マリ以外の4人は賛成し、バジルも加わった5人でバジルの家に向かいます。

向かう途中で遊び場にいる友達、ベルリーにかくれんぼに付き合わされたり、ボスという名前のエネミーや苗モグラじいやと戦ったりして、ようやくバジルの家にたどり着きます。

5人が家の前まで進むと、バジルはオモリたちの写真を撮ります。

ケルとオーブリーはバジルの撮った写真を見ようとお互いを押し合います。2人の押し合いに巻きこまれたバジルは転んでしまい、抱えていたアルバムから写真が抜け落ちます。

ケルとオーブリーはヒロに怒られ、ヒロとバジルは抜け落ちた写真を拾います。拾い終えるとみんなは家の中に入って、写真をアルバムに戻します。

写真をすべて戻して落ち着いたかと思うと、1枚の写真がアルバムから落ちます。バジルは落ちた写真を拾って写真を見ると、急に不安な表情になります。

突然マリが階の下で倒れている写真がゲーム画面に一瞬表示され、オモリはホワイトスペースに戻されます。

ホワイトスペースには白い扉がなくなっており、どこにも行けない状態です。

メニューを開くと「刺す」という項目が追加されています。刺すをプレイヤーが選択するとオモリはナイフで自分を刺し、ホワイトスペースで倒れます。

オモリが倒れたあと、サニーが現実世界で目を覚まします。夜に目を覚まし、お母さんからのボイスメールをチェックすると、あと数日で引っ越すから友達にあいさつをしたらどうかと言われます。

ひとまずお腹がすいたサニーは、自室を出て階段を降りようとします。しかし降りることができず、ベッドに戻って寝ようとします。空腹で寝られないのか再びベッドから出ると、階段に向かい降り始めます。

階段はとても長く、なかなか下までたどり着きません。さらに後ろからはリアルな手が追いかけてきます。

サニーが手に捕まると戦闘が始まり、サニーはびくびくした状態になっています。敵の名前は「なにか」で、オモリたちがヘッドスペースで遭遇した敵とは異質な姿をしています。

サニーの攻撃は通らず、一方的になにかからの攻撃を受けていると、どこからか声が聞こえます。「深呼吸をして、怖がらないで。」とサニーに語りかけ、サニーは「落ち着く」というスキルが使えるようになります。

落ち着くを使うと戦闘は終わり、階段から降りた状態になります。果てしなく長かったはずの階段は、通常の階段の長さに戻っています。

キッチンに向かったサニーは、冷蔵庫から冷めたステーキを取り出し、レンジで温めて食べます。しかし胃が拒否反応を示し、2階のトイレに行って吐きます。

吐き終えたあと、突然ドアを叩く音が聞こえます。サニーが玄関まで行くと、マリと名乗る存在からカギを忘れたから開けてほしいと言われます。

ここでサニーはドアを開けるか選択します。

ドアを開けた場合、恐ろしい姿をした化け物が現れてサニーはすぐにドアを閉め、ベッドで眠ります。

開けなかった場合は、マリをそのままにしてサニーはベッドへ向かって眠ります。

再びオモリがホワイトスペースに現れます。今度は白い扉もあります。オモリがパソコンを調べるとブラックキーを集めようという黒い画面が表示され、ヘッドスペースの地図がホワイトスペースに落ちます。

オモリは地図を拾い、白い扉を開けて友達3人と合流します。バジルが行方不明になったとのことで、ひとまずマリに会いに4人は遊び場へ向かいます。

向かう途中でブラックキーのAが落ちています。オモリが拾うと「ブラックキーは残り11個……」というメッセージが出ます。

遊び場に着くと、オモリのことを心配していたマリはオモリにハグをし、バジルの行方を尋ねます。

バジルがどこにいるのか誰も分からないため、オモリと友達3人はヘッドスペースの探索をします。マリはピクニックシートでおやつやバスケットを用意して、オモリたちのサポートを担当します。

最初にオモリたちはバジルの家に行きますが、バジルはいません。オモリたちがバジルの家に入る前に縦長の黒い影がいますが、オモリたちが家に入ると同時に消えます。

次にヒロビロ森という森の中を探します。探す途中でブラックキーのBが見つかります。このあとも探索の途中でブラックキーが見つかります。

ヒロビロ森を探してもバジルは見つからないため、今度はイセカイへ行こうと長いハシゴまで向かいます。

しかしオモリは高所恐怖症で、友達はそのことを心配します。マリはオモリに恐怖を乗りこえるよう励まします。

オモリたちはハシゴの前まで行き、オモリはハシゴに近づきます。高いところへの恐怖がオモリに迫りますが、サニーが現実世界でなにかとの戦いを終えた影響からか怖くなくなります。

オモリたちは長いハシゴを登り、イセカイへたどり着きます。

イセカイを探索する途中、失恋で寝込んでいるスペース彼氏(スペースボーイ船長)のために特別なミックステープを探すことになります。

廃品投棄場へ着いたオモリたちはミックステープを見つけるため、すみずみを探索します。やがてミックステープが手に入ると、スペース彼氏のもとへ戻ります。

ケルがミックステープの音楽を流すとスペース彼氏は飛び起きて、恋人だったスイートハートへの憎しみを語ります。

自分を振ったスイートハートに復讐してやると言うスペース彼氏に、オーブリーは「あなたはもうスペース元カレよ!」と言ってスペース彼氏を止めます。

立ちはだかるオモリたちにスペース元カレ(彼氏)は「来い、下等生物ども!!」と言うと、ボス戦が始まります。

オモリたちがスペース元カレに勝利すると、スペース元カレはスペースボーイ船長の人格に戻ります。暴れたのはもう一人の自分だと話すスペースボーイ船長は、オモリたちに協力的な姿勢を見せます。

ヒロはバジルの行方についてスペースボーイ船長に尋ねますが、スペースボーイ船長にも分からず、何か手がかりが見つかればすぐに知らせると返答します。

オモリたちはスペースボーイ船長とわかれてイセカイの入口まで戻ると、バジルの形をした影のような存在を見つけます。

オモリたちは影を追いかけます。追いかける途中で友達は消え、オモリ一人になります。

影は倉庫の中に入ると、大きな絵の中へ入ります。オモリも絵の中へ入ると暗い一本道にたどり着ます。

進んだ先には譜面台と家族の写真があり、オモリは来た道を引き返そうとします。すると縦長の黒い影が突如現れてオモリを追いかけます。

オモリが影に捕まると、再びホワイトスペースに戻されます。白い扉はなくなっているため、オモリは自分を刺して倒れます。

オモリが倒れると、「あと3日」というメッセージが表示され、サニーが現実世界で目を覚まします。

サニーはベッドから出てお母さんからのボイスメールを確認します。確認して自室を出ると、またドアを叩く音が聞こえます。

サニーが玄関まで行くと、ドアの向こうからケルの声が聞こえます。サニーが引っ越してしまうからその前にもう一度遊ばないかと呼びかけています。

ここでサニーはドアを開けるか選択します。開けた場合はサニールートへ、開けなかった場合はオモリ(引きこもり)ルートへ突入します。

サニールート

あと3日……

ケルの呼びかけでサニーがドアを開けると、そこには大きく背の伸びたケルがいます。ケルはサニーが出てくるとは思っていなかったため、何をして遊ぶかまでは計画していないと伝えます。

ふとケルはホビーズというホビーショップに行くことを思いつき、サニーとケルはハルバル町に出かけます。

ハルバル公園を過ぎてハルバル広場へ着くと、2人はホビーズに入ります。店内は昔とほとんど変わっておらず、スペースボーイ船長のゲームやスイートハートシリーズの映画が今も置かれたままです。

ケルは、明日大学から帰ってくるヒロのためにプレゼントを買いたいと言って、棚にある料理集をサニーのお金で購入します。

プレゼントを買った2人はホビーズを出て、ハルバル公園へ行きます。公園に着くとバジルがヤンキーのキムに頼みごとをしている姿が見えます。

キムがバジルをあしらうところを見たケルは、バジルをいじめるなと言ってキムを止めます。

ケルのことを知っているキムは「お前の指示なんか聞くか」と言うと、キムの仲間たちがスクーターに乗って現れます。

そこにはピンク色の髪の毛をしたオーブリーもおり、左手には釘バットを持っています。

ヤンキーたちが集まった状況でもケルはバジルをいじめるなと言って、サニーからも何か言うよう促します。

サニーと4年会っていなかったオーブリーは、サニーがいることに驚きます。そして「自分だけの世界に生きられてよかったじゃん。」と皮肉を言います。

ケルとサニーはバジルを助けるため、オーブリーとケンカをします。釘バットや頭突きをしてくるオーブリーに、サニーがナイフで切りつけるとケンカは中断します。

ナイフで負傷したオーブリーをヤンキーたちは心配し、スクーターに乗ってハルバル公園から去って行きます。

サニーがステーキナイフを持っていたおかげで助かったとケルは安堵するも、ナイフを持ち歩くのは危ないと怒ってサニーから取り上げます。

2人はバジルが無事なのを確認すると、サニーとバジルはお互いにあいさつをします。どこかぎこちないですが、ケルは感動的再会と言って2人の対面を喜びます。

一緒に遊ぶかとケルがバジルを誘うも、おばあちゃんの体調が悪いからと言って断ります。ならせめて家まで送らせてくれとケルが言うと、バジルは了承し3人はバジルの家に向かいます。

家に着いてケルとサニーが去ろうとしたとき、バジルは2人に頼みごとをします。みんなとの思い出を撮った写真の入ったアルバムをオーブリーから取り返してほしいとバジルが言うと、ケルは快く承諾します。

ケルとサニーはアルバムの手がかりを見つけるため、ハルバル町を探し回ります。探す途中で出会ったヤンキーのチャーリーとエンジェル、THEマーヴェリック(ミカエル)、キム、ヴァンスからオーブリーの居場所を聞き出そうとします。

しかしどのヤンキーも自分と勝負するよう言い、しぶしぶケルとサニーは戦います。そしてキムからようやくオーブリーの居場所を聞き出すことができます。

オーブリーが教会にいることを知ったケルとサニーは教会へ行きます。中に入って、オーブリーが椅子に座っているのを見つけたケルはうしろから話しかけます。

アルバムを返すよう言いますが、アンタには関係ないと言ってオーブリーは相手にしません。

サニー、バジル、ケル、ヒロはマリが亡くなったとき誰も自分のそばにいなかったクズだと言って、教会を出ようとします。

アルバムを返すまでは行かせないとケルは道を防いで、オーブリーに向かってドロボーと叫びます。

教会にいる町の人たちはケルたちの騒ぎを見て、オーブリーがまた悪いことをしているとひそひそ会話します。

孤立して居心地の悪いオーブリーはケルとサニーに襲いかかり、そのまま教会を走り去ります。

ケルはオーブリーに同情し、教会でケンカはよくなかったと反省します。

ケルとサニーは教会を出て、来た道を戻るとオーブリーが自宅の庭のゴミ箱に物を捨てているのを目撃します。

オーブリーが家に戻ったあと、ケルがゴミ箱を漁るとバジルのアルバムが見つかります。

アルバムを見つけたケルはサニーとハイタッチし、アルバムをバジルの家まで届けます。取り返してくれたことにバジルは喜び、ケルとサニーはバジルの家で晩ご飯をもらうことになります。

久しぶりにバジルの家に訪れたサニーは、君に持っていてほしいんだ、とバジルから言われてアルバムを受け取ります。

バジルの家にはおばあちゃんのお世話をするために雇われた看護師のポリーがいます。ポリーの作った夕食を4人で食べているとき、バジルはサニーがもうじき引っ越すことを知ります。

バジルは動揺し、トイレに行くと言って席を外します。サニーがバジルの様子を見にトイレに行くと、落ち着こうと自分に言い聞かせるバジルがいます。

サニーがいることに気づいたバジルは、来てくれてうれしいよと言うと、君にもなにかが見えるんでしょと尋ねます。

サニーが鏡を見ると縦長の黒い影がうしろにいます。サニーは怯えるバジルを置いてトイレから出ていきます。

リビングでケルと合流したサニーはバジルの家を出て、自宅へ戻ります。自宅の前でケルとわかれ、家の中に入ると家中クモだらけになっています。

サニーはキッチンでナイフを手に取ると、クモの巣を切りながら2階の階段を上がります。

階段は再び長くなっており、登るたびにクモの足のようなものに頭を殴られます。

2階まで上がるとマリと思われる女性が現れ、巨大なクモが上から降ってきてサニーに襲いかかります。

戦闘が始まると、サニーは再びびくびくした状態になっています。異形の姿をした敵の名前はなにかで、こちらの攻撃は効きません。

数ターン経つとまた声が聞こえ、今度は「集中」というスキルが使えるようになります。サニーが集中を使うと戦闘は終わり、クモだらけだった家の中が元に戻ります。

サニーは自室に入り、ベッドで眠ります。

ホワイトスペースにオモリが現れると、オモリは白い扉を開けてオーブリーたちに会いに行きます。

オトナリルームにはいつも通りの幼い姿の3人がおり、オモリたちはマリに会いに行きます。バジルは未だ見つからないとみんなで話し合うと、今度はクモの多い森を探索します。

森の入り口はクモの巣でふさがれており、オモリが巣に近づくとクモの恐怖がオモリに迫ります。しかし、現実世界でサニーがクモ型のなにかとの戦闘を終わらせた影響からか、オモリはクモが怖くなくなります。

オモリはクモの巣をナイフで切って、奥へと進みます。森の名前はヒバナ森であちこちにクモの形をしたエネミーがいます。途中、トロッコがあるものの線路が壊れているため、オモリたちは木製の線路を探し回ります。

線路を見つけて壊れている部分に置いたオモリたちは、トロッコに乗って先を進みます。しばらくするとキングクローラーというエネミーが現れてボス戦が始まります。オモリたちがキングクローラーに勝利するとナエモグ村へ到着します。

ナエモグ村ではスイートハートのショーが開催されるとのことで、ヒバナ森に来る途中で獲得したショーのチケットを受付に見せて、オモリたちは会場に入ります。

ショーが進行する中、急遽ヒロがショーに参加することになり、スイートハートから求婚されます。ヒロが求婚を断ると、スイートハートは怒ってヒロとオモリたちをスイートダンジョンという牢獄に閉じ込めます。

スイートダンジョンに閉じ込められた4人ですが、都合よく檻が開いていたため、オモリたちはスイートダンジョンから脱出して、スイートハート城を抜けて会場まで戻ります。

会場ではスイートハートが自分自身と結婚するための式を挙げています。自分にふさわしい相手が見つからないのを理由に、誓いのキスを自分自身としようとしたところでオーブリーが式を中断させます。

いつか良い相手が見つかるとオーブリーが説得すると、ヒロも続いてスイートハートの式を止めます。

ヒロがいるのに気づいたスイートハートは、ワタシのヒロが迎えに来たのだわ!と言って、ヒロに再び結婚を申し入れます。

突然の申し入れにヒロは驚いて断ると、スイートハートはモーニングスターを装備してオモリたちに襲いかかり、ボス戦が始まります。

オモリたちがスイートハートに勝利すると、スペースボーイ船長が宇宙船に乗って会場に現れます。二度とその顔を見せるなと言うスイートハートに、もう一度チャンスをくれないかとスペースボーイ船長は言って、結婚指輪を見せてプロポーズします。

いきなりの申し入れにロマンチックと感じたスイートハートは、スペース旦那(スペースボーイ船長)と誓いのキスをして、式のステージを破壊します。そして2人は宇宙船に乗って会場を去ります。

完全に時間の無駄だったとケルが言って4人が会場を出ようとすると、バジルの影がステージに開いた大穴に入っていきます。

オモリが影を追いかけて穴の中に入ると、失われた図書館に着きます。図書館にはいくつか本を読むことができ、本の内容はサニーの思い出に関することが書かれています。

図書館を歩き回ると、棚に穴が開いているのを見つけます。オモリが穴を覗くとホワイトスペースに戻されます。

メニューを開いてオモリを刺すと「あと2日」というメッセージが出て、現実世界でサニーが目を覚まします。

あと2日……

サニーはベッドから出て、お母さんからのボイスメールをチェックしたあと自室を出ます。ドアを叩く音がするのでサニーは玄関まで行って、ケルを出迎えます。

ケルはヒロが家に帰ってくるまでに買い物をするよう母親に言われており、サニーを連れてハルバル広場へ向かいます。

ハルバル広場に着くとケルはピザ屋のジーノからサンドイッチを、イセカイスーパーのパン屋さんからクッキーを受け取ります。

注文の品を受け取ったケルはサニーを連れて自分の家に戻ります。ケルがサニーを自分の部屋に案内すると、母親から女の子が来ているよと言われて1階へ戻ります。

玄関に行くとポリーがおり、バジルを見かけたら帰ってくるようケルに頼みます。バジルが心配になったケルは、サニーを連れてバジルを見つけにハルバル町を探し回ります。

ハルバル公園に行くと、助けてと叫ぶ声が聞こえます。サニーたちは湖のほうへ行くと、バジルとヤンキーたちの姿があります。

ヤンキーたちは湖のあるこの場所は自分たちのナワバリだと言って、全員でケルとサニーに勝負を挑みます。

ケンカが終わると、ケルは悪ぶってるのをやめるようオーブリーに説得します。動揺するオーブリーに、ヤンキーたちは白けてスクーターに乗って湖から出ていきます。

一人になったオーブリーは叫び、ただほっといてほしいだけとケルたちに訴えます。そしてマリが死んだとき、友達なら一緒にいるべきじゃなかったのかと言って、ケルとサニー、バジルのことを非難します。

バジルがオーブリーに近づこうとすると、さわんないでと言ってバジルを強く押して拒絶します。しかし強く押されたことでバジルは湖に落ちてしまいます。

サニーはバジルを助けるため湖に飛び込もうとします。しかし溺れることにトラウマを抱えているため、溺れる恐怖がサニーに迫ります。

それでもサニーはバジルを助けようと湖に飛び込むと、場面は水で満たされた自宅に切り替わります。サニーは2階におり、1階へ降りようとしたときマリと思われる人物がいます。

マリを追いかけるように階段を降りるサニーですが、再びなにかに襲われます。

今度のなにかは水の中を思わせる姿をしており、数ターン経過すると再び声が聞こえます。サニーはスキル「踏ん張る」が使えるようになり、踏ん張るを使ってなにかとの戦いを終わらせます。

戦闘が終わると、サニーは目を開けます。そこにはサニーとバジルを助けて安堵するヒロがいます。サニーが起き上がるのを確認したヒロは、まだ気を失っているバジルを抱えて家まで運びます。

ヒロたちが湖を出ると、オーブリーは一人残されます。バジルの家に着いたヒロたちはポリーに迎えられ、バジルをベッドまで運びます。

ベッドに寝かせた3人はバジルの家を出て、ケルの家に向かいます。リビングでご飯を食べながら、3人はバジルのアルバムの写真を見ます。

アルバムには写真がいくつか抜き取られており、いずれもマリの写った写真です。そのことに気づいた3人ですが、昔の話を思い出した流れでサニーの家でお泊りをすることになります。

3人がサニーの自宅まで行くと、ケルとヒロは昔みんなで遊んでいたときのことを思い出します。ヒロがピアノ室に入って1曲演奏したあと、ケルはサニーの自室に布団を用意します。

ケルは前日に買った料理集をヒロに渡します。ヒロがお礼を言うと、3人は寝ます。

サニーが眠るとオモリが現れますが、今回はホワイトスペースではなく、オトナリルームから始まります。オトナリルームにいつもの友達はいなく、森の遊び場にも人がいません。

他のエリアは濃い霧に覆われて進むことができず、北にある海に行くとマリがいます。マリと合流したオモリは、みんなを探しに海を渡ろうとします。

溺れることへの恐怖がオモリに迫ります。しかし、サニーが現実世界で水中のなにかとの戦いを終わらせた影響からか、オモリは溺れることが怖くなくなります。

オモリとマリは海を泳いで先に進みます。白い橋があり、橋の上をしばらく歩いていると大きなカーテンが見つかります。カーテンの前に行くとマリは突然、オモリに別れを告げて消えます。

オモリに恐怖が迫ると、長いハシゴに場面が切り替わります。オモリがハシゴを降り続ると、オクブカ井戸に着きます。

オモリは近くにあるタクシーに乗ってサイゴノ楽園に向かいます。入口にはケルがいます。ケルは、みんなだまされてサイゴノ楽園に就職したんだ、仕事はつまらないから辞めてみんなで帰ろうぜと言ってオモリに同行します。

サイゴノ楽園の建物に向かう途中、マリのピクニックシートがあります。そこにはいつものマリがおり、オモリに会えて喜んでいます。

ケルはオーブリーとヒロに仕事を辞めさせるために会いに行くとマリに伝え、オモリとケルは建物の中に入ります。

中はカジノになっており、2階や3階は客室となっています。オモリとケルが5階に行くとオーブリーが電話対応の仕事をしており、ケルは仕事を辞めるようオーブリーを説得します。

契約してしまったから簡単には辞められないとオーブリーが言うと、サイゴノ楽園のトップ、鮫羽田社長から電話がかかります。ケルは仕事を辞めることを鮫羽田社長に伝えると、いますぐ社長室に来いと言われます。

社長室に来た3人に鮫羽田社長は契約書を読み上げ、お前らは俺との約束を破るのか?と問い詰めます。オーブリーとケルは、約束はしたけどバジルを探す約束もしたから行かないといけないと、鮫羽田社長を説得します。

オーブリーたちの事情を知った鮫羽田社長は、それなら行っていいぜとオーブリーたちの要望を聞き入れます。ヒロも連れていっていいかケルが聞くと、鮫羽田社長は笑い出し、ヒロがいるだけで生産率が7倍になったから手放すわけにはいかないと言って断ります。

そこへヒロが社長室にやってきます。オーブリーたちに会ったヒロは、バジルを探しに行くことを思い出し、仕事を辞めることを鮫羽田社長に伝えます。

鮫羽田社長はワニエージェントを呼び出し、契約を破った罰は死だと言うと、ボス戦が始まります。

オモリたちが鮫羽田社長とのボス戦に勝利すると、鮫羽田社長は、もう一人最強がいるんだよと言ってプルートを呼びます。

プルートは力を解放してプルートEXになると、続けてボス戦が始まります。

オモリたちがプルートEXに勝利すると、鮫羽田社長はあきらめてヒロたちを自由にします。契約書を噛みくだくと、やっちまえガキどもと励ましの言葉をかけてヒロたちを見送ります。

ようやく友達全員と合流したオモリたちは、バジルの探索を再開します。水中高速道路へ向かうと、有料道路の料金所にスイートハートがいます。

スイートハートは、スペースボーイ船長とは縁を切った、婿づくりをするために大金持ちにしか行けない場所へ行く、と言って料金所を通過していきます。

オモリたちも水中高速道路を進んで透明な橋渡ると、ハンフリーという大きなクジラのいるところに着きます。

ハンフリーはお腹の中へ招待するためにオモリたちを飲み込みます。

中は大きく3つのエリアに分かれており、それぞれに研究室が設置されています。オモリたちが研究室へ行くと、スイートハートがスライムガールズに婿づくりを依頼しています。

スライムガールズの作った婿は、スイートハートに似たロボットだったりミュータントだったりと、本人が望んでいるものとかけ離れていたため、スイートハートは怒って出ていきます。

オモリたちがハンフリーの地下へ行くと、スイートハートがスライムガールズから逃げています。依頼料のアサリ(お金)を払っていないスイートハートは、オモリたちに請求するようスライムガールズに言って逃げます。

ハンフリーはお腹をすかせると見境なく体内にあるものを食べつくすので、スライムガールズはオモリたちから1000000アサリを請求します。払えないと答えるオモリたちに、それならハンフリーのエサにしてやると言って襲いかかり、ボス戦が始まります。

オモリたちがスライムガールズに勝利すると、アサリを与えらないスライムガールズはハンフリーに食べられます。そしてまだ食い足りないハンフリーはオモリたちを襲い、続けてボス戦が始まります。

ハンフリーとのボス戦にオモリたちが勝利すると、ハンフリーはクジラのように鼻からオモリたちを噴射して外に出します。なんだか眠くなってきた、とハンフリーが言うと水中に沈んでいきます。

ハンフリーがいた場所には渦のようなものが出現し、オモリたちが中に入ると細い湖に場面が切り替わります。

湖を進むとどこからか声が聞こえ、マリやバジル、ヘッドスペースに関することをオモリに話します。

湖を出たオモリたちはバジルの家に向かいます。探索の途中で手に入れたブラックキーが完成したことで、バジルの家には大きな穴が開いています。

オモリが穴に飛び込むと、モノクロの世界にたどり着きます。先を進むと棺の中で眠るマリが見つかります。オモリが棺に近づくと突然化け物が襲ってきて、棺が消えて黒い扉が現れます。

扉を開けると「WELCOME TO BLACK SPACE」というメッセージが出て、オモリはブラックスペースに到着します。

ブラックスペースは周囲に扉がたくさんあります。扉の先は抽象的な空間であることが多く、何を意味するのかわからない物体や景色で構成されています。

不穏な演出もあり、バジルや飼い猫のニャーゴを殺害する空間もあります。

オモリがそれぞれの扉を進んでいくと、赤い光のかかった扉がブラックスペースに現れます。開けて中に進むと教会があり、教会の奥でバジルが黒い物体に囚われています。

バジルが黒い物体に飲みこまれていくと、オモリも黒い物体の中へ入ります。入った先でバジルは赤い手に囚われており、オモリはバジルをナイフで刺し殺します。

オモリはバジルの頭を踏み歩いて長い階段を登ると、大きな手の上に座ります。

すると現実世界でサニーがベッドから落ちて目を覚まします。

まだ夜中で、ピアノ室に行ってみるとマリがピアノを演奏しています。サニーが話しかけると、マリは発表会の練習をしていたときの話をします。

マリと一緒に演奏がしたいサニーはバイオリンを始めました。しかし、マリの完璧な演奏がしたいという思いがサニーを追い詰め、サニーはバイオリンを辞めてしまいます。

マリはサニーに謝り、今から一緒に演奏しようか?と言うとヒロがピアノ室に入ってきます。ヒロが入ると同時にマリは消え、ヒロはサニーがいたことに驚きます。

ピアノの音が聞こえた気がしたと話すヒロは、サニーにもう休むよう言います。ヒロに従ってサニーが自室に戻ってベッドで寝ると、「あと1日」というメッセージが出て朝を迎えます。

あと1日……

サニーが起き上がって自室を出ようとすると、ヒロがおはようと言って部屋に入ってきます。朝ご飯を作ったから冷めないうちに来てとヒロが言うと、サニーはキッチンへ行きます。

キッチンにはケルがいて、すでにご飯を食べています。インターホンが鳴るとケルが玄関まで行きます。玄関にはキムがおりオーブリーが家から出てこないことを3人に伝えます。

心配になったヒロたちはオーブリーの家に行きます。家の前にはヤンキーたちがおり、オーブリーのことを心配しています。

ヒロはドアをノックしますが、反応はありません。ドアが開いているでヒロたちは中に入ってみると、家中ゴミだらけです。オーブリーのお母さんはソファーに座っていますが、テレビを見ていてサニーたちを無視します。

屋根裏に続くハシゴを登ると部屋があり、オーブリーもいます。自分の部屋にサニーたちがいることに驚いたオーブリーは、出てけよと言って追い返そうとします。

ヒロはオーブリーが無事か確認しに来ただけと言って、昨日の出来事を本人の口から聞こうとします。

何もないと答えるオーブリーに、バジルを湖に突き落としただろとケルが言うと2人は口論になります。

ヒロは2人を落ち着かせ、壁に貼られているマリの写真を見つけます。アルバムから抜かれていた写真で、ヒロは元の場所に戻そうと言ってみんなで写真をアルバムに戻します。

1枚足りない状態ですが、写真をアルバムに戻すことができました。昔は本当に楽しかったとケルが言うと、オーブリーも同意します。

しばらく沈黙が続くと、ずっと態度悪くてごめんとオーブリーはみんなに謝ります。ケルもオーブリーに謝ると、ヒロは謝って許したからまた友達だと言ってみんなの関係を修復します。

仲直りできた4人はバジルのようすを見に行くため、家を出ます。外にいるヤンキーたちはオーブリーが無事なのを知って安心し、明日また集まる約束をして去っていきます。

サニーたちはバジルの家に着き、ヒロが玄関をノックします。ポリーが家から出てくると、バジルはいま病院でおばあさんの看病をしていて、昼過ぎには帰ってくるかもしれないと話します。

ヒロはあとでまた来ることをポリーに伝えて、バジルが帰ってくるまでにツリーハウスを見に行こうと、サニーの家に向かいます。

サニーの家に着いて裏庭へ行くと1つの切り株があります。4人が切り株の前に行くと、ここでマリが首を吊って亡くなったことを思い出します。

なぜマリが自殺してしまったのかオーブリー、ケル、ヒロは分からず、奥にあるツリーハウスへ進みます。

ツリーハウスの中は昔のままで、4人は古くなったぬいぐるみや本、トランプなどを見つけます。

サニーは写真を見つけると、写真の裏にテープで貼られたカギをポケットに入れます。メッセージも書かれており、「おもちゃ箱の中のもの忘れないで」とあります。

最後の1枚の写真をアルバムに収めると、オーブリーは切り株のところへ戻って小さなかざぐるまを切り株の上にさします。

そしてみんなが離れ離れになっていたときの話をし、寂しかったけどみんなは自分なりにマリの死を乗りこえようとしてただけだったんだ、と振り返ります。

サニーが学校に来なくなったころ、オーブリーはバジルと勉強会をしようとバジルの家に行ったことがあります。バジルがトイレに行っている間、オーブリーは本棚にあったアルバムを取って写真を見ようとします。

アルバムを開くと写真がすべてマジックで塗りつぶされており、オーブリーはショックを受けます。

みんなで一緒に作った思い出を壊されたと感じたオーブリーはバジルからアルバムを盗んで、バジルに「変態」など悪口を言い始めます。やがて周りの人たちも悪口を言うようになり、バジルはいじめられます。

自分のほうがずっと悪いことをしてきたのに、バジルに怒ってるなんておかしな話だと自分を責めると、オーブリーは地面にひざをついて泣きます。

誰だって間違いはするとヒロはなだめ、写真にマジックの塗りつぶしなんて見当たらないと言ってオーブリーを励まします。

無言になるオーブリーに、ケルとヒロはこれからはずっとそばにいることを約束します。みんなで支え合おうとヒロが言うと、最高のグループハグチャンスだと言ってサニーも連れてみんなでハグをします。

ハグを終えるとオーブリーはバジルに謝りたい、いまバジルは私たちを必要としていると言って、みんなでバジルの家に向かいます。

4人がバジルの家に行く途中おばあさんが車道の真ん中にいて、しばらくすると消えます。

バジルの家に着くとポリーが出迎え、バジルは家にいるが帰ってきてすぐに部屋に入ってカギを閉めてしまったと話します。

心配になった4人はバジルの部屋の前まで行き、ヒロがドアをノックしてなにかしてあげられることはないかバジルに呼びかけます。

バジルから返事はなく、オーブリーがドア越しに謝っても反応はありません。オーブリーとヒロはバジルのためにここにいるべきだと言って、ポリーに一晩だけ泊まってもいいか尋ねます。

ポリーは快く了承すると、人数分の布団の用意をしに別室へ行きます。4人はリビングへ行って、テレビを見ながら時間を潰します。

夜暗くなるとヒロは、引っ越しても俺たちはずっと友達だからと言って、サニーを勇気づけます。

オーブリーとケルも同意し、引っ越す前にバジルと話せるといいなとヒロが言うと、ケルは眠たくなったと言って寝ます。

みんなもケルに合わせて寝始めます。サニーが眠りにつくと、場面はホワイトスペースに切り替わります。

このとき操作できるのはサニーで、ホワイトスペースの中央にオモリがいます。サニーがオモリに話しかけても無言です。黒い電球は調べると壊すことができます。

サニーが電球を地面にたたきつけて壊すと、縦長の黒い影が現れます。

戦闘になると黒い影の名前はなにかと判明し、なにかはサニーを攻撃してきます。しばらくするとこれまでに出てきた3種類のなにかも現れてサニーに攻撃します。

サニーはスキル「落ち着く」、「集中」、「踏ん張る」を使ってなにかとの戦闘を終わらせます。するとこれまでに見たことのないなにかが現れます。

今度のなにかはぼんやりと首を吊ったマリを思わせる姿をしています。命の危機を感じたサニーは、落ち着くや集中などのスキルでなにかからの攻撃に耐えます。そして新しいスキル「乗り越える」が使えるようになります。

サニーが乗り越えるを使用すると戦闘が終わります。木で囲まれた一本道に場面が切り替わると、サニーは道を進んで写真を拾います。

写真には木が写っており、再び道を進んで拾った写真にも木が写っています。奥まで進むと巨大な木の前にバジルがおり、バジルはサニーにアルバムを渡します。

サニーが木の中に入ると場面はサニーの自宅のリビングに切り替わります。サニーはいくつか落ちている写真を拾いながら、先へと進みます。

今度は大勢の人が病室のベッドで眠っている空間に場面は切り替わります。サニーはあちこちに落ちている写真を拾います。

写真には怯えながら裏庭へ行くバジルや、ベッドで横たわるマリが写っています。

拾った写真をアルバムに収めながら先を進むと、階段で倒れているマリや、マリを裏庭へ運ぶ少年の映った写真が見つかります。

階段の下で壊れているバイオリンや、階段の上で怒られてるサニーがマリを突き落とす写真もあり、マリの死の真相がだんだんと明らかになります。

すべての写真を拾うと1枚ずつ順番に表示されます。最後の写真には髪の毛で片目以外隠れたマリが写っています。

突然写真は縦長のなにかに姿が変わり、プレイヤーは縦長のなにかの正体はマリだったことがわかります。

夜みんなが寝ている中、サニーは目を覚まします。ここからサニーがバジルの部屋に行くかどうかでエンディングが変わり、計4つのエンディングがあります。

■グッドエンディング

サニーはバジルの部屋の前に行ってドアを開けます。真っ暗な部屋の中バジルは立っていて、部屋に入ってきたサニーを迎えます。

バジルはマリが死んだときの話をすると、あれはサニーくんがやったわけじゃない、後ろにいたなにかがやったんだ。と真実とは異なることを言います。

長年会っていなかったサニーが会いに来てくれたことにバジルはうれしく思いますが、明日引っ越してしまう事実を口にするとひどく取り乱します。

錯乱するバジルを見たサニーは部屋を出ようとしますが、縦長のなにか(マリ)がドアの前に立ってサニーを防ぎます。バジルは、また僕を置いて行くつもり?と言ってサニーを引き止めます。

ひとりぼっちはいやだよ、また置いて行くなんてダメだよとバジルが泣きながら言うと、サニーはバジルに少し近寄ります。するとバジルは笑顔で、そんなことしないよね。そんなのサニーくんらしくないもんね。と言います。

後ろのなにかのせいでしょ?とバジルが言うと、大きく口の開いた黒い影がバジルを食らうように憑りつきます。

写真をめちゃめちゃにされたのもなにかのせいだと話すバジルは、サニーくんはそんなことをする人じゃないと言ってサニーをかばいます。

マリが死んだのもアルバムの写真をマジックで塗りつぶされたのもなにかのせいにするバジルは、ぼくが助けてあげる、後ろにいるなにかをやっつけてやると言ってサニーに襲いかかります。

バジルとの戦闘が始まると、2人はお互いを攻撃し合います。サニーの感情はわなわな状態になり、バジルの攻撃で右目を負傷すると戦闘が終わります。

しばらくすると人が倒れる音がして、救急車のサイレンが鳴り渡ります。

場面はハルバル町の道路に切り替わり、サニーは自分の家に向かいます。家の前にいるバジル、ピアノ室にいるマリに会うと、過去の過ちに向き合うよう励まされます。

サニーは自宅のクローゼットへ行き、おもちゃ箱のカギを開けます。中には壊れたバイオリンと楽譜があります。バイオリンの弦には長く黒い髪の毛が絡まっていて、楽譜はところどころ破けて血の跡がついています。

バイオリンと楽譜を手にしたサニーが家の外に出ると、雨が降っている大きな道路へと場面が切り替わります。

サニーが道路を進むと一部の街灯が光ります。街灯の下へ入ると、楽しかったころの記憶がよみがえります。マリや友達と一緒にツリーハウスで遊んだり、海へ行ったり、髪を染める話をしたり、湖でピクニックをしたり、バジルの誕生日を祝ったりとたくさんの記憶をサニーは思い出します。

みんながお金を出し合って買ったバイオリンをサニーにプレゼントする記憶がよみがえると、壊れたバイオリンは形を取り戻します。

バイオリンが元に戻ると、道路の先に建物が見つかります。サニーが中に入ると演奏ステージの裏側に着き、幼いころのオーブリー、ケル、ヒロがいます。

3人はサニーが過去の過ちで苦しんでいたことに理解を示します。やがて3人は現実世界の姿に変わると、俺たちはずっと親友だ、と言ってサニーを応援します。

サニーは演奏のステージに立って、楽譜を譜面台に置きます。バイオリンの演奏を始めますが、力が入らないのか途中で倒れこんでうずくまります。

場面はホワイトスペースに切り替わり、電球のあった場所にオモリがいます。サニーが近づくと、オモリはナイフを構えます。

オモリとの戦闘が始まると、サニーはバイオリンの弓でオモリに攻撃します。オモリはハートが0になっても屈することなくサニーに立ち向かいます。

オモリはナイフで攻撃する中、マリを死なせて首吊りに見せかけた過去を非難します。サニーを害虫扱いし、サニーが力尽きると「死ねばいいのに。」と吐き捨てます。

ゲームオーバーの画面が表示され、プレイヤーはコンティニューするか選択します。ここで「はい」を選択するとグッドエンディングになります。「いいえ」を選択するとバッドエンディングになります。

「はい」を選択するとサニーは立ち上がり、バイオリンの演奏をします。演奏が始まると、幼少期のサニーとマリが成長し、ヒロやケルたちと出会う回想が流れます。やがてマリが演奏するサニーのそばに現れると、ピアノを弾きます。

マリと一緒に演奏をしたサニーは体から力が抜けます。オモリはサニーを抱きしめると、ナイフを床に落として消滅します。

場面は現実世界の病室に切り替わります。サニーが目を覚ますと、ベッドの周りにはお見舞いの花が置かれています。

サニーは起き上がって病室から出て、廊下を歩きます。廊下の先には幼いころのオーブリー、ケル、ヒロの3人がおり、病院のベランダへサニーを誘うように走り去ります。

バジルの姿をした影も現れると、バジルの病室へと進みます。サニーはバジルのいる病室まで歩き、ドアの前に着くと中に入ります。

中にはベッドで眠っているバジルと、バジルを見守るオーブリー、ケル、ヒロがいます。

サニーは友達の前で「みんなに、伝えたいことがあるんだ」と言うと、エンディングが流れます。

ヘッドスペースでバジルの探索をしているときに、バジルの植物に水やりをしていた場合、エンディング後に特別な演出が起きます。(隠しエンディング)

バジルは病室で目を覚ますと、サニーを見つけます。サニーがバジルにほほ笑むと、サニーのうしろにいた縦長のなにかが消滅します。バジルも笑い返すと頭のうしろにいた黒い影が消滅します。

「THANKS FOR PLAYING」のメッセージが表示され、ゲームはトップ画面に戻ります。

■バッドエンディング

オモリとの戦いでコンティニューをしなかった場合は、バッドエンディングになります。

力が抜けたサニーをオモリが抱きしめると、サニーが消滅します。プレイヤーはオモリを操作できるようになり、オトナリルームへ行ったオモリは友達3人を連れて外へ出かけます。

すると病院のベランダに場面は切り替わります。ベランダから病室に戻ることはできません。

サニーがベランダから飛び降りるとエンディングが流れ、バッドエンディングとなります。

■引っ越しエンディング

マリの死の真相を知ったあと、バジルの部屋に入らず自宅に戻った場合は2種類のエンディングに分かれます。

サニーが自宅のベッドで寝た場合は、引っ越しエンディングになります。朝になってサニーが起き上がると、家には引っ越し業者が来ています。業者は家の荷物をまとめており、お母さんが外で待っていることをサニーに伝えます。

サニーが外に出ると縦長のなにかがサニーのうしろをついてきます。お母さんの車にサニーが乗り込むとなにかも一緒に入り、車は出発してハルバル町を去ります。

救急車のサイレンの音とともにエンディングが流れ、引っ越しエンディングになります。

自宅に戻る前にバジルの家のリビングで寝た場合、バジルが部屋で死んでいるのを確認できます。部屋の前で友達3人とポリーが悲しんでいます。部屋の中を見たサニーは、バジルの部屋のドアを見えなくして現実逃避をします。

■ナイフエンディング

バジルの部屋に入らず、自宅のキッチンでナイフを取った場合はナイフエンディングになります。

ナイフを取ったあと自室のベッドでサニーが寝ると、ホワイトスペースにオモリが現れます。

オモリが今までのようにナイフで自分を刺してホワイトスペースで倒れると、現実世界のサニーがベッドの上でナイフが刺さった状態で死んでいます。

電話の音が鳴り続ける中エンディングが流れ、ナイフエンディングとなります。

オモリ(引きこもり)ルート

あと3日……

ケルの呼びかけに応じなかった場合、オモリルートに突入します。サニーは自室のベットに戻って寝ると再び起きて、やることリストに書かれた家事をします。

この日は床掃除で、家の中をほうきを使って掃き掃除をします。キッチンからお風呂場、お母さんの部屋まで掃除し終えると、場面はクモのはびこる空間へと変わります。

階段を上がってクモ型のなにかと戦う流れは、サニールートと同じなので省略します。

クモ型のなにかとの戦闘が終わると、サニーは自室のベッドで眠りにつきます。

オモリがホワイトスペースに現れるとサニールート同様、ヒバナ森へ行ってナエモグ村、スイートハート城へ行き、まったく同じ流れなので省略します。

あと2日……

スイートハート城へ行って、オモリがホワイトスペースで自分を刺したあと、サニーは現実世界で目を覚まします。

ベッドから出て、やることリストを確認したサニーは皿洗いを始めます。キッチンに立って、フライパンや食器、ボウルなどを洗っていきます。

すべてを洗い終えたサニーはお風呂に入るため、2階のお風呂場へ行きます。サニーはお湯に浸かっていると、突然お湯の中に潜り込みます。

すると場面は水で満たされた自宅に変わり、水中のなにかと戦います。サニールートと同じ流れなので省略します。

水中のなにかとの戦闘を終えたサニーは、お風呂から出て自室に戻って寝ます。

オモリがオトナリルームに現れるとサニールート同様、オトナリルームや遊び場に誰もいません。

北の海に行くとケルがいます。サニールートのときはマリでしたが、オモリルートではケルが橋の上でオモリと合流します。

ケルは、みんなだまされてサイゴノ楽園に就職したことをオモリに話します。サイゴノ楽園に案内するため、ケルはオモリと行動します。

オモリがおぼれることの恐怖を克服して海を渡ると、井戸が見つかります。井戸をずっと降りていくとオクブカ井戸に着きます。オモリとケルは近くにあるタクシーに乗ってサイゴノ楽園へ向かいます。

サイゴノ楽園へ着いて先に進むと、2人はマリと合流します。ここからはサニールートと同じ流れなので、ブラックスペ―スの途中まで省略します。

ブラックスペースに着いたオモリはそれぞれの空間を探索をしたあと、赤い光がかかった扉の中へ入ります。

教会の中ではバジルが黒い物体に囚われています。オモリが黒い物体をナイフで切ってバジルを助けると、バジルの姿をした影が現れます。

影はサニーが真実から逃げ続けていることを指摘すると、オモリに襲ってきます。

影との戦闘が始まり、数ターンすると戦いが終わります。

赤い空間に場面が変わると、サニーはしばらく道を進みます。しかしサニーはだんだんと先に進めなくなり、階段を上る途中で動かなくなります。

階段の先にいるオモリは、サニーのいるところまでやってきます。するとバジルの姿をした影は、真実から目を背ける生き方を選んだサニーに失望します。

教会に場面が戻ると、オモリはバジルといっしょに赤い手の上を渡って、ブラックスペースを脱出します。

脱出した2人はオトナリベッドルームという空間に着きます。そこには友達3人とマリがベッドで寝ており、みんな幸せそうに夢を見ています。

バジルもベッドに入って眠ると、オモリもベッドで寝ます。「あと1日」のメッセージが出ると、サニーが現実世界で目覚めます。

あと1日……

サニーはベッドから出てやることリストを確認すると、段ボールの整頓を始めます。整頓を終えるとサニーは再びベッドで寝ます。

ベッドで寝たあと、サニーは頭を抱えて苦しんでいます。そこにオモリがサニーに手を差し伸べてサニーを黒いもやから救い出します。オモリはサニーを抱きしめると、サニーは消滅します。

ホワイトスペースに場面は変わると、オモリはオトナリルームへ行って友達3人に会いに行きます。

友達を連れて、遊び場にいるマリとバジルに会います。みんなはプロローグのときとまったく同じ内容の会話をし、最後にグループハグをします。

ハグを終えると、オモリと友達はヘッドスペースを自由に探索します。気のすむまで探索したオモリはホワイトスペースに戻ります。

オモリが自分を刺すと、現実世界でサニーが目覚めます。まだ夜中で、ここからエンディングが2つに分かれます。

■引っ越しエンディング

ベッドで朝まで寝ると、サニールートと同じ引っ越しエンディングに進みます。引っ越し業者が家に来ており、サニーは外で待っているお母さんの車に乗ってハルバル町を去ります。

救急車のサイレンとともにエンディングが流れて、引っ越しエンディングとなります。

■ナイフエンディング

キッチンにあるナイフを取って、メニューから「刺す」を選択してサニーを刺します。

ホワイトスペースでオモリが自分を刺していたときとは違い、サニーは自分を刺すのをためらいます。

やがてサニーは自分を刺すと血を流して倒れます。電話が鳴るとエンディングが流れて、ナイフエンディングとなります。

解説

サニーはずっと罪から逃げていた

サニーはマリを階段から突き落として死なせてしまい、自殺に見せかけるために裏庭の木にマリを吊るす偽装をしました。

友達のオーブリー、ケル、ヒロは死の真相を知らず、マリは自殺したものと思っています。

グッドエンディングでのみ、サニーはマリの死の真実をみんなに打ち明けます。それ以外のエンディングでは罪の重さに耐えられず自殺したり、ハルバル町を去ったりします。

サニーが4年間ひきこもっているのは、マリの自殺が原因で心を閉ざしたのではなく、自身がマリを殺して偽装した罪に苦しんでいるためです。

バジルは事件の共犯者

サニーはマリを階段から突き落として死なせました。そしてその場に居合わせていたであろうバジルと2人でマリを抱えて2階のベッドまで運びます。

その後2人はマリを裏庭まで運ぶと、マリを木に吊るして首吊りの偽装をします。

ストーリー終盤、ホワイトスペースに落ちている写真を見ることで事件の内容がわかります。しかしサニーとバジルのどちらが首吊りを提案したのかまでは不明です。

ゲームファイルにある未使用テキストを読むことで、マリの死の真相をより詳しく知ることができます。

マリを死なせてしまい自暴自棄になるサニーに、首吊りに見せかけようとバジルが提案しています。

サニーはバジルの提案に従い、2人でマリを裏庭まで運びます。運んだあとはバジル1人でマリを木に吊るしています。

サニールートで4年ぶりにサニーと再会したバジルがどこか怯えていたり、エンディングで自殺したりするのは、マリの死を偽装した罪の意識によるものと思われます。

物語冒頭の「心配しないで、大丈夫。きっとうまくいく…。何があっても…いつもそばにいるって約束して…お願い…。」というメッセージは、偽装をしたあとのバジルのセリフと考えられます。